誰にでもいつかはやってくる

 
 「ピンポーン」

 誰だ 朝っぱらから

 呼び鈴は更にしつこく鳴り続ける
  
 「ピンポーン ピンポーン ピンポーン」

 残業を終えて あと数時間で出勤なのだ

 「ピンポーン ピンポーン ピンポーン」

 だんだん頭が痛くなってきた 身体ひきずり

 目を血走らせ 玄関ドアを乱暴に開けた

 「やあ」