サウナ

マツコの知らない世界でサウナを特集していた。
最近は、サウナブームとのこと。
観終わった後、翌日、サウナに行く算段となった。
グーグル先生で近隣のスーパー銭湯を検索。
JAF会員限定割引サービスが適応される店舗もあるようだ。
人が少なそうな店舗を選ぶ。

コロナ禍だからか、人はまばらだ。
若い人はいない。子供の嬌声も聞こえない。ラッキー。
なるべく、手ぶらが心情なのでタオル一枚で浴場へ。
入浴前に身体を洗う。くるぶしや足の指の股などここぞとばかりにこする。無限に垢が出てくる。頭も体も業務用シャンプー特有の香りに包まれる。
一旦、入湯。ぬるめでいい。
周りを見渡してみると、プラ製の椅子に前も隠さず身を預ける男たち。誰一人視線が合うことはなく、たまに「ああ」という声が漏れ聞こえるだけ。

サウナに入る。80~90℃と平均的な部類。
入ってすぐは汗が出てこない。数分経つも肌にうっすら玉汗が浮かぶほど。想像していたより汗をかかない。
そこで、ゆっくりと深呼吸を試みる。鼻から吸って口から吐く。もちろん、他のお客さんの邪魔にならぬようにこっそりと。鼻から吸った熱い蒸気が肺に行き渡り、そこから血管を通って全身を駆け巡る。そうすると、顔から腕から背中から滝のように汗がボタボタ、ボタボタと垂れ落ちてきた。10分程経ち外へ出ると水風呂へ。まだ、芯から温まっていないのか、5秒持たずに外気浴へ。岩に腰をおろし、外の空気で身体を冷ます。遠慮のない蝉の声が聞こえる。

その後、数回それを繰り返し、退場した。かなり汗をかいたが、500gほどしか減っていなかった。こんなもんか。
実はサウナハットとかマットとかほしいな、と思ったが、この店は誰一人被っている人はいなかった。やはりTPOがあるのだ。
また、行こうと思う。