胡麻ドレ

先日、松のやに初めて行った。
入って早々、壁にぶち当たる。
ハイテク食券機である。
液晶のタッチパネル式でICカードも使えるしろもの。
一旦、店外へ退散。操作方法をこっそり覗いて学習、かつ注文する品を決める。
ちょうど昼時で食券機の前に列が出来ている。あらかじめ注文を
決めておけっ、ということなのだ。
何とか食券を購入。

番号を呼ばれ、自らお盆を取りに行くスタイルらしい。
昼時ということもあり、なかなか番号が呼ばれない。
いつまで「まつのや」ら。

番号が呼ばれ、ロースかつ定食をキープした席へ運ぶ。
無職なのに定食とはこれ如何に。

いつもどおり付け合わせのレタスを食すため、
あれをかけようとしたが、ない。
胡麻ドレがない。
大学生の時、安い居酒屋で初めて出会った胡麻ドレ。
うまい、うまいと一人興奮する自分を見て、友達は若干
引いていた。
それ以来、野菜=胡麻ドレなんである。
仕方なく、人参ドレッシングを試す。うまい。
意地汚くすだちドレッシングも試す。これもうまい。

世の中にはまだ自分の知らない世界がある。
知らない世界には壁があるが、越えてしまえば
案外楽しいことが待っているのかもしれない。