丁寧にごはんを食べる

本当においしいものは
丁寧に食べたいと思う。

例えば今日食べた唐揚げ定食。
ごはん、ワカメ入りのみそしる
小鉢の切り干し大根、たくあん二切れ
キャベツの千切りの横に唐揚げが五つ。
朝から今日の昼飯はこれと決めていて
それが完璧な形で目の前にある。
ありふれているけれど、特別だ。

普段はがつがつ食べるが
ゆっくり噛み締めて食べる。
食べることに集中する。
周りの声もスマホもない。
そして冒険的な口内調味を楽しむ。
なるべく減らないように。
何で減っていくんだよ。
腹が満たされる代わりに
目の前の料理はなくなっていった。

丁寧に食事をすると
腹も心も満たされる。