テレビを消した。

 

スタジオに追い立てられように現場の記者はどもりながら同じ情報を繰り返しアナウンスしている。スタジオは間を埋めるように矢継ぎ早に現場に質問を投げかける。数分間、この不毛な意味のないやり取りを見ていた。そして、テレビを消した。

 

 

人が亡くなるのを見聞きすることはしんどい。加えてそれに群がる人々の様は見るに忍びなく、もっとしんどくやりきれない気持ちになる。死後のわざとらしいお悔やみの雰囲気も発生当時のお祭り騒ぎもどっちも嘘だ。それが仕事だろうが、何だろうがそんなことは関係ない。

 

雨が降ってきた。気持ちがこれ以上落ち込みませんように。

自分のブログを下から上にスクロールしていくと天に昇るようで気持ちがいい。