金曜日のマック

毎週金曜の夜は、いつもマックだ。
海軍のカレーみたいなものか。週の節目をつけたいのもあるが、ただ単にマックが食べたいだけなのもある。
少し、お腹が出てきたので、毎食マックというわけにはいかなくなった。とはいえ、毎日食べたいほど好きではない。
ハンバーガーというよりは、ポテトが食べたい。だからといって単品で頼んだりするほどではないし、いつもバリューセットオンリーだ。ただ、コロナの影響でポテトがSサイズオンリーになった時は、Sを別注した。やはりMがいい。

うちの実家は頻繁に外食しない代わりに、年一回、いい店に出かけるそんな家庭だった。だから、初めてマックを食べた時のことはよく覚えている。自分が小5の頃に、母が買ってきてくれた。照り焼きマックバーガーセットだ。包み紙まで舐めた。おいしかった。
思い返せば、ハンバーガーにしろ、ピザにしろ、そういったものは母の手作りか、それに近いものを出してもらっていた。子供のジャンクな欲求を分かったうえで、大きくなるまでは手作りで・・・という親心があったのだと思う。そう考えると、包み紙まで舐める息子を見て複雑な気持ちだったろうな、と思う。
そんな息子も今は無職である。金曜日まで頑張ろう。